クリーニング

長年使っているピアノは、外装部分のツヤがなくなったり、塗装が剥げたりしてきますよね。
「気になる汚れを一掃したい」「細かい傷が増えてきた」…という時は、クリーニングを利用してみましょう。

ピアノクリーニングについて

ピアノ

ピアノのクリーニングや修理、調律などのメンテナンスは「ピアノを熟知しているところ」にお願いするのがベターです。修理屋さんにクリーニングをお願いした場合、次のように丁寧に作業してもらえるはずです。

 
  • 外装ボディ
    …使用されているピアノの塗料にあわせて、研磨剤やワックスが選定されます。擦りキズ等は、ほとんどわからない位に仕上がります。(一部、修理代となるところもあります)
  • 鍵盤キー
    …一本ずつ、表面や側面のクリーニングが行われます。白鍵のヒビ割れや損傷が気になってきたら、貼り替える事も可能です。※象牙鍵盤の場合は、手の脂や汗を吸い、茶色く変色してしまった鍵盤を漂白・研磨してもらいます。
  • ピアノ内部
    …先ずはホコリを取り除きます(想像以上に大量の事が多いそうです)。中には、虫の卵やネズミの巣などが見つかることもあるそうです。
  • 金属部分の研磨・つや出し
    …チューニングピンやフロント・バランスピン等を研磨し、錆を落とします。

この他、ピアノ修理屋さんにクリーニングを依頼した場合は、アクションスティックの点検(鍵盤の動きがスムーズかどうかの確認です)や、弦の状態の点検もしていただけるはずです。

家庭でできるピアノお手入れ方法

ピアノ

ピアノ修理屋さんにクリーニングを依頼するほどではないという場合、簡単なお手入れなら自分でもできるので、その方法も説明していきます。

 
  • ピアノを清潔に保つ
    …特に汚れが付きやすいのは、「鍵盤」ですね。手の汗や脂が木の部分に染みこむので、使用後は専用クリーナーか柔らかい布で、よく拭いてあげましょう。油脂分は時間が経つと取れにくくなるので、こまめな手入れが望ましいです。
    小さい子供が鍵盤や外装面に落書きをしてしまった場合は、自分で判断せずに調律師さんに取って貰った方が良いです。洗剤や薬品が鍵盤や塗装に悪影響を与えることがあります。
    また、外装には専用(艶出し、半艶、艶消し、生地木目用など)のクリーナーを使うようにします。
  • 内部に風を通す
    …ときどき屋根と鍵盤のふたを開けて風を通しましょう。湿気を逃がしてあげることで傷みを防ぎます。
  • ピアノ部屋の温度・湿度管理
    …ピアノを置く部屋の温度・湿度は、年間を通してあまり差がないようにすると良いようです。室温は15~25度、湿度は50%くらいがベスト。カラっとした天気の日には窓を開け、雨の日は湿度が上がりすぎないように気を配りましょう。温度と湿度の管理は、調律を長持ちさせる秘訣でもあります。
  • まんべんなく鍵盤の音を出してあげる
    …あまり使用しない音域の鍵盤も、たまには音を出してあげるようにしましょう。ピアノの調子を良い状態に保つためのちょっとしたコツです。